そのころわたくしは、博物局に勤めて居りました。
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。
モリーオ市の博物局
総合満足度: (五月のしまいの日曜でした。)
イーハトーヴォ
総合満足度: (市の教会の鐘の音で眼をさましました。)
ボーガント・デストゥパーゴ
総合満足度: (時計を見るとちょうど六時でした。)
羊飼のミーロ
総合満足度: (チョッキだけ着て山羊を見に行きました。)
地主のテーモ
総合満足度: (白い髯も見えませんでした。)
夏でも底に冷たさをもつ青いそら
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。